頭語と結語②

女性の手紙では、拝啓や謹啓といった頭語は使わず、「一筆申し上げます」などという頭語で始まり、敬具ではなく「かしこ」で終わるのが一般的です。
平安時代初期までは、主に男性は、漢文調の文体で手紙を書いていて、そのような文体は男手と呼ばれました。
平安中期以降になると、仮名文との併用が始まり、漢字仮名まじり文も使われるようになりました。
やがて候文(そうろうぶん)と呼ばれる文体が用いられるようになって、「御座候」「御参らせ候」などと「候」が手紙に多用され、鎌倉時代、室町時代、江戸時代でも男の手紙文の基本は「候文」になりました。
当時は、巻紙に毛筆で手紙を書いていたので、句読点はつけませんでした。
候が句読点の代わりで、現在でもとくに儀礼的な手紙や弔問に対する会葬状などでは、句読点をつけないことが多いようです。
一方、仮名文字が生まれると、はじめは貴族や学問僧の間で使われていました。
やがて、女性が手紙を平仮名で書くようになりました。
平仮名は、流麗で女性らしい文字から女手や女文字などと呼ばれ男性の文体と区別されました。
現在でも女性が手紙の終わりにかしこと書くのは、そのときの名残です。
「かしこ」とは、恐れ多いという意味の「畏し」の語幹で、「可祝」「かしく」とも書き、これで失礼しますという意味です。


年中行事のしきたり・マナー

正月行事のしきたり・マナー

結婚のしきたり・マナー

妊娠・出産のしきたり・マナー

祝い事のしきたり・マナー

贈答のしきたり・マナー

手紙のしきたり・マナー

葬式のしきたり・マナー

縁起のしきたり・マナー

年中行事・しきたりに関することわざ

相互リンク

Copyright © 2007 年中行事のしきたり・マナー. All rights reserved